著名人の画像無断利用(パブリシティ権の侵害)を行っている広告について

薬機法チェック事業を手がける株式会社REGAL CORE(東京都渋谷区、代表取締役社長:田之上 隼人)は、これまで薬機法・景表法などの法令違反になり得る表現を伴う記事LP(ランディングページ)の広告配信状況に関する調査を定期的に実施してきました。その中で著名人の画像等を無断で利用する、パブリシティ権(肖像権)の侵害にあたる広告において、過去弊社リリースにて指摘した後も、引き続き多くの配信を確認しており、消費者のみなさまへの注意喚起および、弊社としての今後の方針を含め報告いたします。

問題視している広告について 

弊社はこれまで主にWEBメディアで配信されている広告を対象とした定期調査を実施しており、その中で薬機法や景表法などの法令違反になり得る表現について指摘、是正を促して参りました。その結果、薬機法にまつわる違反表現が徐々に減ってきている一方で、「投資でお金を稼ぐ方法を教えます」などの情報商材にあたる広告は徐々に多く配信されていることを確認しております。

その中で、著名人の画像等が無断で利用されている、あるいはされていると思われる広告が増えているという問題に加え、投資詐欺につながる広告であるという問題も浮き彫りになっております。

これまでの調査の中で実際に配信が確認されたものの例として、森永卓郎氏や桐谷広人氏、堀江貴文氏といった、著名人ご本人の画像や経歴などを用い、あたかも本人が投資についての情報を教えるとし、本人のものと謳うLINEの登録を促すような内容の広告がございました。

以前の弊社リリースでも報告しておりますが、無断利用されている著名人の方々からの注意喚起を促す発信等にもあるように、これらの商材において無断で画像や経歴を利用しているということは明らかとなっております。

さらにはこれらの広告の実態として、投資詐欺につながっているということも指摘されております。(参考:森永卓郎氏のコラム https://maga9.jp/231227-2/

確認された記事の詳細

優良株の情報を教えるかのような広告において、「●●(著名人)のLINEを無料で追加」、「●●(著名人)のLINEを追加すれば無料で参加できます」、「●●(著名人)コミュニティでコミュニケーションを図り、長年株式市場で儲けてきた投資スキルやトレード手法も共有する」、「●●(著名人)投資クラブは現在無料で参加できます」、などの訴求や、無許可で画像を利用してLINE登録へ誘導するような訴求表現を確認しております。

今後の方針 

弊社としては、本例のように権利を侵害し著名人が商材を監修・運用していると誤認させることで購買意欲を刺激させる等、消費者の不利益につながるような訴求表現についても、広告業界の健全化を図る中で是正すべき問題と捉えております。

また、調査結果や消費者に誤解を招きかねない、消費者に被害をもたらすと考えられる広告につきましては、広告業界団体や消費者庁等へ報告を実施するとともに、薬機法や景表法に違反している表現を含む広告だけではなく、今回のようにパブリシティ権の侵害や投資詐欺につながると指摘されている広告についても、配信されている媒体社様へも配信を停止いただけるよう呼びかけて参ります。

法令に違反していると思われる広告に対して厳しく対応を求めていくことを継続し、今後も薬機法にとどまらず、画像等の無断利用など権利侵害の観点にも着目して、幅広い意味で消費者の利益を守るために随時調査を行ってまいります。

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